フランダースの犬に学ぶ
「フランダースの犬」は非常に特殊な物語でした。
何故なら、ハッピーエンドではないからです。
あんなに素直で優しい少年ネロが、大人から罵られ最愛のおじいさんを亡くし、
最期に夢だった教会の絵をみられたものの、寒さと空腹で死んでしまう・・・
通常、子供が見るテレビや本は、親が子供にメッセージを送りやすい工夫がされています。
「〇〇みたいに良い事をすれば、きっとあなたも幸せになれるわよ」
「〇〇のように悪い事をすると、この様に罰を受けるのよ」等。
しかし、フランダースの犬は子供に何を伝えたらよいか表面上、明確さに欠けています。
ただ、この物語の深いところは、潜在的意義を持つところです。
それは何か?
「あなたは幸せなのですよ」という隠れたメッセージなのです。
これは「逆ポジティブ発想」と言われるもので、人間は感動する話や涙を流す話しに共感を持ちます。
その人がどれだけ苦労してここまでたどり着いたのか?
その人がどれほど素晴らしい人間性だったか?
この情報を脳にインプットし、
「私もあの人にまけないように頑張ろう!」
「私も人に対してもっと優しくなろう!」
「私は幸せな環境にいるからもっと感謝しなくちゃ・・・」
つまり、前向きな意識が宿る発想です。
フィクションでもノンフィクションでも構いません。
たくさんの物語を見たり聞いたりする事で、あなたの感受性は増し、
色々な角度から物事をとらえることが、心の広さとなっていき、
あなたの素敵な人生の一部となるかもしれません。