逃げ道を作る
警察が、犯人と思われる人に尋問する時、色々な心理戦が繰り広げられます。
そこで重要視されていることは、逃げ道を作らせないことです。
つまり、1つの質問でどの様な回答がきても突っ込んで追求できるよう仕組まれているわけです。
そこに人が犯人だった場合、必ず回答に矛盾が生じ、そこを突破口に追い詰める方法。
ただ、このやり方は、親や先生、そして上司は使ってはいけません。
人を追い詰めるという行為は、その人の人格を否定し、精神に異常をきたすからです。
例えば、子供が野菜を食べ残していたとします。
親は「何で食べないの?ちゃんと食べなさい」と言います。
子供が嫌ながらも自分のペースで食べていると
「早く食べなさい!嫌ならもう何も作らないから!」
子供なりに頑張っているのに怒られると余計に緊張して食べられなくなります。
上司にしても、頼んだ仕事でまだ部下がしていない場合、
「どうして、まだ終わっていないんだ!?」
「何を今までしていた!?」
「その仕事は優先してやるものなのか!?」
などとたたみかけられると、部下は物凄いストレスを溜め込むことのなります。
つまり、あなたが誰かに何かを伝えたい時、大切なことは
1つの質問に対しての相手の回答をちゃんと聞いてあげることです。
もし、その回答が間違っていたとしても逃げ道をつくってあげ、
なおかつ、その逃げ道が正しい道へとつながるように心のラインをつくってあげる。
これが、人の上に立つものの絶対条件です。